時計を外してお茶いただくと、素晴らしい仕事ができる

お茶を習い始めて3か月。
先日の日曜日に、先生に引率されて
お茶会を体験してきました。

どなたでもウェルカムのオープンなお茶会です。

そこで初めて本物の「楽茶碗」という
茶道用用で、もっとも価値が高いと言われているお茶碗を
拝見=手に持って鑑賞させていただきました。

楽茶碗って、見た目はけっこう分厚い感じなのですが
実際に持つと意外なくらい軽いのです。

それも本で読んで知っていましたが、
実際に持つのとはずいぶん違うもの。

論理的に考えると、

軽い=密度が低い=保温性・断熱性に優れている=お茶に最適。
とも考えられます。

沸騰寸前のお湯で点てるので、
意外とお茶は熱くて、お茶碗を持つのに苦労することがあります。
また、冷めてしまっても美味しくないもの。

とても理にかなっているなと思います。

そんな、機能性でも、観賞用としても丁寧に作られた楽茶碗。

作家先生のお作となれば、きっと目の玉が転げ落ちるお値段でしょう。

そして、抹茶を入れる「棗(なつめ)」も拝見させていただきました。

お正月ということもあり、漆塗りの、金箔がふんだんに施された
細かな文様の豪華な蒔絵です。

茶道ではお稽古をする時から、時計と指輪を外します。

お稽古を重ねてきて初めて気が付きましたが、
高価な道具を扱う時、
万が一でも、当たって傷をつけてしまうのを防ぐためです。
(他の理由もあるようです)

価値のある工芸品を扱うと思っているから丁寧に触れますし、
傷をつけない様に布地の上に置いて回していったりします。

とは言え、茶道は禅の文化。

千利休の教えの中に
「花は野にあるように生け」という言葉があります。

花は野にあるまま姿そのままであることに
価値を見出し、愛でているのです。

その辺りにありふれている草花でも価値があると思って扱う。

丁寧に扱い、花入れに生けることで、
思いがけない価値を与えることになります。

これは、取り組む仕事についても同じことが言えます。

よく大成した方が、
若い時のお茶汲みやコピー取りも楽しかったとおっしゃいます。

自分の行う仕事がどの様な結果につながっていくのかを考え
少しでも価値を与えようと工夫すると、
とても広い視野を得ることにもなります。

自分の仕事を丁寧に行うこと。
自分の行動を丁寧にすること。
自分の人生も丁寧に扱うこと。

価値には、品質と速度(クオリティとスピード)がありますが、
品質を高めようとするとなかなかハードルが高いもの。

でも、丁寧に扱うということは、やろうとすればできることです。
それが案外おそろかになりがちです。

出来ることは、自分が可能なことは、しっかりとする。

その些細な積み重ねだけでも、
しっかりと取り組めば違いを作ることができ、
質を上げていくことになります。

丁寧に取り組むことによって、仕事にも、人生にも、価値を与えていきます。

■価値のある道具を丁寧に扱う様に
 自分の仕事や人生も丁寧に扱うことで、
 価値を与えていく。

昨日は阪神淡路大震災の日。

会社が製造業の工場なので、リフトが走ると工場全体が揺れます。
未だにその揺れに慣れることはありません。
一瞬反応します。

にもかかわらず、会社には運動靴は置いていますが、
リュックとかお水とかは置いていません。(汗)

何があったか、ではなくで、
それでどうするか、が大切なのに、です。

我が身を振り返りました。

ではでは。